社長挨拶
代表取締役 本多 修
当社は日本製鉄(株)の直系商社である日鉄物産(株)グループの中核企業であり、鉄鋼・造船向けのクレーンを中心とした搬送設備メーカーです。創業90年以上の歴史の中で培った高い技術力と数多くの納入実績から、『一芸に秀でたものづくり集団』としてお客様から高い評価をいただいております。お客様のニーズを的確に捉え、誠実に向かい合い、重量物の最適搬送システム創造の一躍を担うことが私たちの使命です。「株式会社エムエムアイ」はこれからも長期的な視点に立ちお客様のパートナーとして、高品質・高付加価値の製品とサービスの提供に励むとともに、「IoT」の時代に搬送設備の新たな機能・役割を創造すべく積極的に取り組んでまいります。今後ともより一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
2023年半年を振り返り
2022年度の会社業績を振り返ると、上期は主要顧客の旺盛な設備投資に引っ張られ売上面で絶好調であった半面、下期は2021年末から継続している電機機器の長納期化の影響を大きく受け、わずかな利益しか出ないような、変化の大きな1年でありました。その中でも、長納期化影響の少なかった鉄構構造品等の先造りや製造事業メンバーのサービス事業への応援など、従来から培ってきた実力を活かし好業績を収めることができました。これによって、前年度以上に株主および従業員の皆さんに還元することもできました。2023年度は、製造事業、サービス事業とも多くの受注を背景に更なる好業績が見込まれます。気を緩めることなく確実なものづくりを進めていきます。
一方、休業無災害は継続しているものの、夏場の熱中症対策を万全にし、引き続き安定した生産と工事を行っていきます。また、近年多様化するお客様の要望に合わせた仕様の設計・製作、購入機器等、さらなる品質向上を追求し、各部署一体となってより良い製品を納めていきます。職場環境においては、社員の健康に配慮した働き方の工夫、部署間の連携強化と負荷分散、メンタルヘルスケア教育も取り入れながら、社員と会社の成長・発展の姿を見せられるように精進してまいります。
2022年半年を振り返り
先日、定時株主総会にて2021年度決算報告を行いました。収益面ではここ10年間で最高益となり、安全面は休業災害なし、品質面でも大きなトラブルなく、会社業績として好調と言える状況が継続できている旨を報告することができました。これらの成果は、長年にわたり地道に取り組んできた活動や、培ってきた技術・技能とその伝承、近年の生産性向上の諸施策などの相乗効果によるものです。
労働環境面では、今年3月に新たな事務所を増築し、事務所内を大幅に改装しました。清潔感の向上とともにコロナ禍においても人のつながり・連携がしやすくなったと好評です。また、在社時間・残業時間は、年々着実に減っていて好ましい方向に向かっていますが、まだまだ部署間のばらつきもそれなりにあり、今後も改善課題として継続的に取り組んでいきます。
現在の一番の懸念点は、クレーンを製造・改造・補修するのに必要となる機器・部品を安定的に入手することが難しくなってきていることです。できる限り早期に仕様決定から機器選定・発注をするとともに、週毎に機器納期の確認と社内の製造工程調整を繰り返し、当社製品(天井クレーン)の契約納期通りの納入・完工に向けて社内一丸となって取り組んでいます。
2021年半年を振り返り
今年は新型コロナ感染の再拡大と繰返される緊急事態宣言の再発令に振り回され、あっという間に半年が過ぎました。安全衛生活動では今年3月に休業無災害日数4,000日を達成、4年連続で健康優良法人の認定を受けることも出来ました。何れも永年に渡り地道に取組んできた安全衛生教育や安全パトロール、演練による日々の作業のチェックと改善指導の成果と思っております。また、個人が各々の健康診断結果に応じて生活改善に取組む『健康チャレンジ』活動や社内全面禁煙化、禁煙グッズ配布・治療費支援による『喫煙者ゼロ』活動など独自の取組みも実施してきました。
会社の業績も好調で、2020年度はここ10年間で最高益をあげることが出来ました。コロナ禍による景気の変動があっても、産業を支える基盤設備であるクレーンの新設・更新やメンテナンス・改造の引合いが途絶えることはありませんでした。
また、製造現場の生産性向上の取組に加えて、若手エンジニアの個人別の丁寧な育成指導の結果、設計の生産性も20%以上と大きく向上しました。出図の早期化により前段取り化が進み、調達~製造~組立の流れが円滑になり、無理・無駄の削減、品質・コストの改善も図れました。
コロナの社内感染が一番危惧されますが、日本製鉄グループでのワクチンの職域接種も計画されております。あと数ヶ月感染予防を徹底し、コロナ禍を乗り切り、今年度の運営方針である「完全無災害職場の実現、安定成長企業への弛まぬ変革」に継続的に取り組んで参ります。
2019年半年を振り返り
平成から令和に年号も変わり、2019年もあっと言う間に半年が過ぎました。米中貿易問題などを発端に景気の減速が懸念されておりますが、当社は昨年後半からの高生産状態が続いております。5月末にはタイムリーに工場の拡張工事が完了し、スパン30m超の大型クレーンが同時に3台組み立てられるようになりました。今年になり5台の大型自動運転クレーンや全長43mの橋形クレーンなどの設計・製作に社員全員で取組んでおります。また既存クレーンの点検・整備や各種の改造事業も、お客様の安定稼働を求めるニーズから、数多くの大規模な工事の引合いを頂き、順調に業績を伸ばしております。
さて、今年も4月の新卒入社者3名や中途入社者も加えて、この2年間で計23名の新たな仲間を迎えました。安全教育や資格取得教育、先輩社員から技術・技能教育を受けながら、順次現場での実務に従事しています。この生産のタイトな時期には辛いことも多いと思いますが、多くの業務を経験することで、技術・技能面や人格面でも目に見えて成長していくのがわかりますし、着実に当社の戦力となっていくのを頼もしく思っております。
今年の後半には、大型NC加工機械の導入など生産性を向上させる設備投資や、高機能クレーンの開発も本格化致します。引き続き、安全と健康を第一にコンプライアンスを遵守し、社業の発展を図って参ります。
2018年半年を振り返り
2018年もあっと言う間に半年が過ぎました。振り返ると、平昌冬季オリンピック、ロシアサッカーW杯、北朝鮮・アメリカ間での歴史的対話など様々な出来事がありました。産業界では貿易通商問題の不安があるものの、実体経済は底堅く、設備投資も引き続き高いレベルを維持しております。当社の事業も好調で、この半年で北海道から九州まで全国のお客様に大型のクレーンを納入して参りました。
当社はお客様のご要求や使用環境にマッチしたフルオーダーのクレーンを設計・製作することに特徴があります。高い溶接品質・寸法精度を要求される製缶加工品、大容量・高出力のモーター・減速機、信頼性の高い電気制御・計装機器類などでクレーンは構成されるため、お客様との仕様打ち合わせから設計・製作・現地工事の各ステージで様々な課題や実行上の苦労があります。しかしながらそれを乗り越えてクレーンが完成し、お客様に喜んで使って頂けると、大きな達成感がございます。
昨年度の10名に続き、今年は既に5名を正社員として採用致しました。クレーンという大型機械を一貫して設計・製作することに「ものづくり」の魅力を感じて当社に応募してくれる方が多く、感謝しております。技能・技術教育や資格取得教育が充実しているのも当社の特徴ですが、難度の高い仕事を成し遂げることで、若手は着実に成長し、中堅もさらにレベルアップしていきます。
6月24日には休業以上の災害ゼロ継続記録が3000日を達成しました。2月には経済産業省と日本健康会議が進める健康経営優良法人認定制度において、健康経営優良法人2018 に認定されました。また、1月には環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001(環境ISO)を取得しました。今後も安全・健康を第一に、コンプライアンス遵守を徹底して社業の発展を図って参ります。